[WIP] CGraphics 関連の最適化

[beru]

PR の目的

描画処理を高速化してCPU負荷を減らすのが目的です。

カテゴリ

• 速度向上
• リファクタリング

PR の背景

従来実装では CGraphics クラスの構築時にクリッピング領域の取得操作が毎回行われており、その処理にいくらか時間を浪費していました。

各種GDIオブジェクトの保存と復帰処理の実装がいくらか煩雑な記述になっていました。このPRでは SaveDC と RestoreDC を使う事で保存復帰処理を単純化しました。

追記：while ループ内で呼び出す CEditView::DrawLogicLine メソッド内で CGraphics 型のインスタンスの生成と破棄を 行うのはコストが高いので、ループの外に用意して使いまわすようにしました。

PR のメリット

描画処理が少し速くなります、体感で分かるかというと微妙かもです…。

CGraphics クラスの実装がシンプルになります。

PR のデメリット (トレードオフとかあれば)

特にないはずです。

PR の影響範囲

描画処理で CGraphics を使用している箇所

関連チケット

強いて挙げるなら #699

[AppVeyorBot]

✅ Build sakura 1.0.2152 completed (commit 23cfadc897 by @)

[AppVeyorBot]

✅ Build sakura 1.0.2153 completed (commit 7216d8c43a by @beru)

[AppVeyorBot]

✅ Build sakura 1.0.2154 completed (commit 7261f4904c by @beru)

[beru]

こちら処理時間出力して差異が出るか確認してみましたが、どうも有意な差が確認出来ないですね。。
改行や文字列の描画にも手を入れないと処理時間短縮に繋がらないかも…。

[berryzplus]

改行や文字列の描画にも手を入れないと処理時間短縮に繋がらないかも…。

その辺りに手を入れる改修を準備中です。

このPRの改修対象には、 CEditView::DrawLogicLine メソッドが含まれていると思います。

• CEditView::DrawLogicLine
  • CEditView::DrawLayoutLine
    • CFigureManager::GetFigure

という呼出階層になっています。

文字や改行記号などの「図形(=Figure)」を描画するためのクラスがCFigureです。
CFigureManager::GetFigureは、これから描画しようとしている文字列が、どんなパターンの「図形」で表現されるかを判定するメソッドです。

GetFigureの呼出箇所と実装部分には「高速化可能」と注釈が付いています。

機能追加と問題整理と高速化、どれを優先して作業しようかはまだ考え中です。

[berryzplus]

このPRは賞味期限切れだと思うので閉じておきます。