Pico Keyboard は小さい手でも打鍵しやすいように設計された小型の分割キーボードです.
スイッチのフットプリントは通常のCherry MX互換より一回り小さい Kailh Mid-Height を使っています。
English Manual is here.
数量 | 項目 | 備考 |
---|---|---|
2 | Pico PCB | |
65 | 1N4148 ダイオード | SMD ダイオードでも可. |
2 | PJ-320A 4極 3.5mm TRRS コネクタ | |
2 | 4.7 kΩ 抵抗 | 片側のPCBのみにはんだ付けします. |
2 | タクトスイッチ | 6mm x 6mm x 4.3mm サイズのもの. |
2 | Arduino Pro Micro | マイコン: ATMega32U4 |
1 | TRRS ケーブル | 4極のもの. (4極じゃないと正常動作しません) |
1 | USB micro ケーブル | 家に落ちているもので可. |
2 | ケース | |
10 | ネジ M3 x 5 | M3 のもの |
10 | ネジ M3 x 10 | ケースの厚み次第で M3 x 12 や M3 x15 |
10 | スペーサー | M3 のもの |
8 | ワッシャー | M3 厚さ 0.8mm |
2 | ナット | M3 厚さ 2.4mm |
65 | Kailh Mid-Height | 茶・赤・青のいずれか |
65 | Kailh Mid-Height 互換 キーキャップ | 65 x 1u |
Pico Keyboard は 70キーのキーボードとして組み立てることもできます.
その場合には、 1N4148 ダイオード, スイッチ, キーキャップがそれぞれ 70個づつ必要になります.
キーキャップとスイッチ以外の全てを含む Pico rev1 基本セット を BOOTH にて販売しています.
Kailh Mid-Height に適合するキーキャップを mulgray さんが 作成してくれました 🎉
DMM.make クリエイターズマーケットにて販売中です.
- PCBの
Mounting Surface
側に下記をはんだ付けします:- 1N4148ダイオード (向きがあります. カソードが四角型の穴側にくるように差します)
- PJ-320Aコネクタ
- タクトスイッチ
- 4.7 kΩ 抵抗 (左右どちらかのPCBのみにはんだ付けします)
- Pro Micro の ピン・ヘッダ (Pro Micro 自身のはんだ付けはまだしません).
- 1N4148ダイオード (向きがあります. カソードが四角型の穴側にくるように差します)
Mounting Surface
の裏側から出ているパーツの足をカットします.
※ 特にタクトスイッチ, 抵抗, PJ-320Aコネクタ, Pro MicroのRaw部分はケースに干渉しやすいので、できるだけ短く切ってください.- ケース中部(スイッチ穴のあるもの)にスイッチを嵌め、PCBにスイッチの足が合うようにセットします.
- このままでははんだ付けがし難いので、ケース上部(コの字型のもの)側から,
M3ネジ(10mm) → ケース上部 → ケース中部 → ワッシャー → PCB → スペーサー の順番にとめます.
PCBが乗らない部分のスペーサーにはM3ナットを嵌めて高さを調整します. - スイッチをはんだ付けします.
- Pro Micro を ピン・ヘッダにはんだ付けします.
Pro Micro が裏向き(チップ類がPCBに向くように)になるようにはんだ付けします.
※ 左右どちらとも裏向きです - ケース下部(一番面積の大きいもの)を M3ネジ(5mm) で取り付けて完成です.
Pico Keyboard は QMK Firmware を利用しています.
QMK Firmware のインストールは こちら をご覧ください.
$ cd path/to/qmk_firmware
$ make pico/65keys:default:flash
※ 70キー用にキーマップを書き込む場合は、 70キー用キーマップを書き込む場合 をご覧ください.
初回書き込み時には、 左手・右手 両方の Pro Micro にファームを書く必要があります.
pico/config.h を編集して MASTER_LEFT
を有効にします.
/* Select hand configuration */
#define MASTER_LEFT
// #define MASTER_RIGHT
// #define EE_HANDS
保存したら、 左手側 の Pro Micro と PC をUSBケーブルで接続し、 基本書き込みコマンド を実行します.
$ cd path/to/qmk_firmware
$ make pico/65keys:default:flash
pico/config.h を編集して MASTER_RIGHT
を有効にします.
/* Select hand configuration */
// #define MASTER_LEFT
#define MASTER_RIGHT
// #define EE_HANDS
保存したら、右手側 の Pro Micro と PC をUSBケーブルで接続し、 基本書き込みコマンド を実行します.
一度USBケーブルを外してから、 TRRSケーブルで左右をつなぎます.
マスター側の Pro Micro にUSBケーブルをつなぎ、左右ともに文字入力可能なことを確認します.
以降、キー配列を変更した場合など再びファームを書く場合は、 TRRSケーブルをつないだままマスター側の Pro Micro に書き込みを行うことで、左右に設定が反映されるようになります.
pico/65keys/keymaps/jis に JIS-like配列を置いていますが、Qmk Firmware の keycodes を参考にご自身の使いやすいレイアウトに変更してお使いになられると良いかもしれません.
$ cd path/to/qmk_firmware
$ make pico/65keys:jis:flash
65keys
の箇所を 70keys
に変更して上記1.〜3.を実行します.
※ JIS-like配列 は pico/70keys/keymaps/jis をご覧ください.
$ cd path/to/qmk_firmware
$ make pico/70keys:default:flash