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ARIA: textbox ロール
Web/Accessibility/ARIA/Roles/textbox_role
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15495ec2cf79a6677a523629925ee269343d4bf0

textbox ロールは、自由形式テキストの入力ができる要素を識別するために使用されます。 可能であれば、このロールを使用するのではなく、単一行入力の場合は {{HTMLElement("input")}} 要素の type="text" を、複数行入力の場合は {{HTMLElement("textarea")}} 要素を使用してください。

解説

要素に textbox ロールがある場合、ブラウザーはアクセス可能なテキストボックスイベントを支援技術に送信し、ユーザーにそのことを通知できます。

既定では単一行入力で、 ReturnEnter はフォームを送信します。 この場合、 HTML の {{HTMLElement("input")}} の type="text" を使用することをお勧めします。 HTML の {{HTMLElement("textarea")}} のように改行に対応する複数行のテキストボックスを作成するには、aria-multiline="true" を設定します。 HTML の contenteditable 属性を含めると、テキストノードが確実に編集可能になります。

<!-- 単純なテキスト入力フィールド -->
<div id="txtboxLabel">7 桁の郵便番号を入力してください</div>
<div
  role="textbox"
  contenteditable="true"
  aria-placeholder="7 桁の郵便番号"
  aria-labelledby="txtboxLabel"></div>

<!-- 複数行のテキスト領域 -->
<div id="txtboxMultilineLabel">記事のタグを入力してください</div>
<div
  role="textbox"
  contenteditable="true"
  aria-multiline="true"
  aria-labelledby="txtboxMultilineLabel"
  aria-required="true"></div>

意味づけされた要素はより簡潔であり、テキストボックス機能に対応するために JavaScript を必要としません。

<label for="txtbox">7 桁の郵便番号を入力してください</label>
<input type="text" placeholder="7 桁の郵便番号" id="txtbox" />

<!-- 複数行のテキスト領域 -->
<label for="txtboxMultiline">記事のタグを入力してください</label>
<textarea id="txtboxMultiline" required></textarea>

テキストフィールドが読み取り専用の場合、要素に対して aria-readonly="true" と設定することでこれを示します。

関連する ARIA のプロパティ

  • aria-activedescendant 属性

    • : その値として、ID は DOM のフォーカスを持つ要素の子孫であるか、または aria-owns 属性で指定された論理的子孫であり、combobox などの複合ウィジェットの一部であるときに、その要素にフォーカスがあるときを示します。 たとえば、コンボボックスでは、テキストボックスにフォーカスが残ることがありますが、テキストボックス要素の aria-activedescendant の値は、テキストボックスによって制御されるポップアップリストボックスの子孫を参照します。 この属性は、フォーカスが変更されるとプログラムで更新する必要があります。
  • aria-autocomplete 属性

    • : フィールドへのユーザーの入力が、意図した値の予測の表示をトリガーできるかどうか、およびその方法を示します。 これは以下の値に対応しています。

      • inline: 予測されたテキストがキャレットの後に挿入されます。
      • list: 予測されたテキストは、値の集まりとして提示されます。
      • both: 予測されたテキストは、値の集まりとして提示され、補完に必要なテキストの 1 つの値がキャレットの後に挿入されます。
      • none(既定値): 予測されたテキストは提供されません。

      list または both が設定されている場合は、 aria-controls および aria-haspopup 属性も含める必要があります。 aria-controls の値は、提案値のリストを含む要素の ID です。 さらに、テキストボックスまたは combobox ロールを含む包含要素のいずれかに、提案値のリストを含む要素のロールに一致する aria-haspopup の値を持ちます。

  • aria-multiline 属性

    • : aria-multiline="true" が設定されている場合、支援技術は、テキストボックスが複数行入力に対応していることをユーザーに知らせます。 EnterReturn はフォームを送信するのではなく改行を入力します。 ARIA は要素の動作を変更しません。むしろ、この機能は開発者が制御しなければなりません。 false が設定されている場合、または属性が省略されていて false の既定値になった場合、ユーザーはコントロールが単一行のテキストボックスであり、 EnterReturn がフォームを送信することを期待しています。
  • aria-placeholder 属性

    • : テキストフィールドに何を入力するかについてのヒント(単語またはフレーズ)をユーザーに示します。 ヒントは、サンプル値または期待される書式の簡単な説明であるべきです。 この情報は、ラベルの代用として使用するべきではありません。 ラベルはフォーカス可能で永続的で、どのような情報が期待されているかを示し、プレースホルダーのテキストは期待値を一時的に示唆しているだけで、誤って実装するとアクセシビリティが低下する可能性があります。 プレースホルダーは、コントロールが最初にフォーカスを受け取ったときやユーザーが以前に入力した値を削除したときなど、コントロールの値が空の文字列のときに表示するべきです。 aria-placeholder を使用する代わりに、意味づけされた <input type="text"><textarea>placeholder 属性を使用してください。
  • aria-readonly 属性

    • : ユーザーがテキストフィールドの値を変更できないことを示します。 aria-readonly を使用する代わりに、意味づけされた <input type="text"><textarea>readonly 属性を使用してください。
  • aria-required 属性

    • : フィールドが送信される前にフィールドに値を指定する必要があることを示します。 aria-required を使用する代わりに、意味づけされた <input type="text"><textarea>required 属性を使用してください。

キーボード操作

単一行での使用(aria-multilinefalse または使用されていない場合)では、Return キーや Enter キーがフォームを送信します。 複数行での使用(aria-multilinetrue の場合)では、Return キーや Enter キーを押すと改行が挿入されます。

必要な JavaScript 機能

すべてのプロパティと状態に関連するすべての機能を維持する必要があります。 また、単一行のテキストボックスにおいて EnterReturn でフォームを送信する必要があります。

  • フォーカスイベントハンドラーと aria-activedescendant 属性
    • : テキストボックスとリストボックスで構成されるコンボボックスなどの複合ウィジェットを実装する場合は、ハンドラーを使用して aria-activedescendant 属性を管理する必要があります。 この手法を使用する前に、ターゲットとするブラウザーが現在対応していることを確認してください。 詳細については、aria-descendant の仕様書(英語)を参照してください。

Note

ARIA の textbox ロールの代わりに type="text" の {{HTMLElement("input")}} 要素、または {{HTMLElement("textarea")}} 要素を使用する方が良い方法です。 どちらの意味づけされた要素を使用する場合でも、ARIA の textbox ロールは必要ありません。 HTML で ARIA を使用する場合の注意(英語)を参照してください。

ユーザーエージェントと支援技術への影響

textbox ロールが要素に追加されるか、そのような要素が可視になると、ユーザーエージェントは以下を行うべきです。

  • オペレーティングシステムのアクセシビリティ API で textbox ロールを持つものとして要素を公開します。
  • オペレーティングシステムのアクセシビリティ API に対応している場合は、アクセシビリティ API を使用してアクセス可能なテキストボックスイベントを発生させます。

支援技術製品は、そのようなイベントを待ち受けし、それに応じてユーザーに以下を通知するするべきです。

  • スクリーンリーダーは、フォーカスが最初にテキストボックスに着くと、そのラベルとロールをアナウンスするべきです。 コンテンツも含まれている場合は、これを通常のテキストボックスの場合と同様にアナウンスするべきです。
  • スクリーン拡大鏡でテキストボックスが拡大することができること。

Note

支援技術がこの手法をどのように扱うべきかについての意見は異なる場合があります。 上記の情報は、これらの意見の 1 つで、したがって規範的ではありません。

例 1: 単一行入力の HTML コードにロールを追加する

以下のスニペットは、textbox ロールが HTML ソースコードにどのように直接追加されるかを示しています。

<div role="textbox" contenteditable="true"></div>

例 2: 複数行入力の HTML コードにロールを追加する

以下のスニペットは、textbox ロールが HTML ソースコードにどのように直接追加されるかを示しています。

<div role="textbox" contenteditable="true" aria-multiline="true"></div>

ベストプラクティス

  • このロールが適用される HTML 要素に contenteditable="true" 属性を必ず追加してください。 aria-readonlytrue に設定した場合でもそうします。 このようにして、読み取り専用でない場合は、コンテンツを編集可能にすることを通知します。

関連情報