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92 lines (62 loc) · 3 KB
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fold.1
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FOLD(1) Human68k ITA TOOLBOX User's Manual FOLD(1)
名称
fold - 行を有限の桁幅内に折りたたむ
形式
fold [ -bnsBCZ ] [ -w width ] [ -width ] [ -- ] [ file ] ...
解説
fold は各 file を順次読み取り，各行が有限の桁幅 width 内に収
まるよう折りたたんで（width を超える文字の前に ^M^J を挿入し
て）標準出力に出力します．ただし width よりも幅の広い文字が
あれば，それ 1文字が 1行となります．
file が 1つも指定されていない場合，または file が‘-’である
場合には標準入力から読み取りを行います．file がオープンでき
ないときにはエラー・メッセージを標準エラー出力に出力して処理
を継続します．
width は -80 のように - に続けて直接記述することもできますし，
-w80 または -w 80 のように -w オプションの引数として指定する
こともできます．width を指定しない場合のデフォルトは 80 です．
水平タブ（^I）による桁の進み，バックスペース（^H）と復帰（^M）
による桁の後退は考慮されます．水平タブによる桁の進みは, 8 の
整数倍にあたる桁をタブストップとして計算されます.
fold には次のオプションがあります．
-b 桁幅ではなくバイト数を数えます．水平タブ（^I），バック
スペース（^H），復帰（^M）も特別扱いされません．シフト
JISの 2バイト文字も分断される可能性があります．シフト
JIS 2バイト文字を保存したい場合は -n オプションを併用し
てください．
-n -b オプションのサブオプション．シフトJISの 2バイト文字
を分断しません．
-s width を超える文字よりも前にスペースか水平タブがあれば
その直後で折りたたみます．
-B 決して ^J コードの ^M^J への変換を行いません．通常は，
出力が cooked モードのキャラクタ・デバイス（CON や PRN
など）である場合には，^M に続いていない ^J コードを
^M^J に変換して出力します．
-C -B オプションと逆に，^M に続いていない ^J コードを常に
^M^J に変換して出力します．
-Z いかなる入力からも，^Z (control-Z) コードを EOF と見な
して入力を打ち切ります．通常は，入力が cooked モードの
キャラクタ・デバイス（CON など）である場合にのみ，^D か
または ^Z を読み取ると，それを EOF コードと見なして入力
を打ち切ります．
関連事項
expand(1)
診断
何らかのエラーがあったときにはエラー・メッセージが標準エラー
出力に出力されます．
終了ステータスとしては，引数の記述に間違いがあった場合には 1，
ファイルがオープンできなかったり入力に失敗した場合には 2，出
力エラーやメモリ不足など，システムの問題により正常に実行でき
なかった場合には 3，すべてが正常に終了したならば 0 が返りま
す．^C などによって中断したときの終了ステータスは OS の仕様
によります．
不具合
fold は，復帰，改行，バックスペース，水平タブを除く文字はす
べて 1バイトあたり 1桁を占めるものとして桁を数えています．一
般的なシフトJISテキストにはこれで対応できますが，2バイト半角
文字などの特殊な文字には対応していません．
バージョン
1.0
制作・著作
Copyright(C)1994 by 板垣 史彦 (Itagaki Fumihiko)
1.0 Last change: 18 Apr 1994 Itagaki Fumihiko